身体を柔かくする事が、必ずしも良いとは限らないんです
動きが悪い、硬い関節をストレッチして柔かくする事が、必ずしも良いとは限りません。
一例を挙げますと、加齢に伴い足関節【足首】が硬くなるケース。
年令と共に脊柱【背骨】が後弯【背中が曲がる】してくる方がいます。
脊柱が後弯すると、姿勢の重心が移動して、前後のバランスが悪くなります。
悪くなった前後バランスを安定させるためには、足関節【足首】の可動域を制限して【関節が動く範囲を小さくして】立位を安定させる必要があります。
足関節が硬い事【可動域制限】が、すなわち異常とは限らないわけです。
こういったケースでは、足関節は姿勢の前後バランスを安定させるために、必要があって制限を作っています。
姿勢の前後バランスを整える前に、足関節をストレッチで柔かくすると立位が不安定になってしまう恐れがあります。
まず、足関節での可動域制限を必要としない前後バランスの良い姿勢に戻して、その後、足関節を柔かくするという順番が大切です。